【相続手続】自分で手続きした方がいい?それとも、司法書士、行政書士、どちらに依頼する?

多くの方は、ご自身で相続手続きをされると思います。

グーグルで「相続手続 自分で」と検索すると、複数のサイトが出てきますし、法務局HPから書式がダウンロードできるので便利です。

私自身、行政書士になる前、相続手続や抵当権抹消手続、農地転用など、自分で調べて手続きしました。

ただ、忙しい生活をしていたり、体力的にきついなと感じる時、お金を払っても専門家に依頼した方がいいのではと思うこともあります。

自分で手続きするか、専門家に依頼するかは、その方の価値観にもよりますが、専門家に依頼する場合、司法書士を選んだ方がいいのか、行政書士を選んだらいいのか迷うところです。

それぞれのメリットとデメリットをまとめました(細かいことまで言い出すとキリがなくなるのでサラッとまとめてあります)。

参考にしていただけたら幸いです。

自分で手続きするメリット

何といっても、費用がかからないことです!

注意)誰が手続きをしても、戸籍謄本などの取得手数料はかかりますし、登録免許税などもかかります。

自分で手続きするデメリット

・相続人関係が複雑だったり、不動産がいくつかあると、取り寄せる書類が多くなります。

・戸籍謄本の読み方に手間取るかもしれません。

・書類作成に慣れていないと時間がかかります。

・法務局や市役所へ、何度か足を運ばなければなりません。

・法律を知っていないと、見落としなどがある可能性がでてきます。

司法書士に依頼するメリット

・不動産の登記は司法書士にしかできない業務なので、相続財産の中に土地や建物がある場合は、相続登記まで一括してサポートしてくれ、利便性が高まります。

・自分で手続きするより、迅速な完了が期待できます。

・預貯金の解約にも対応してくれる司法書士もいます。

司法書士に依頼するデメリット

・一概には言えませんが、専門性の高さもあり、料金もそこそこかかります。料金の面だけクリアすれば、デメリットはないと思います。

行政書士に依頼するメリット

・不動産登記は司法書士しかできませんが、ほとんどの行政書士は、提携の司法書士と共同で業務を行うので、司法書士のみの場合と変わらないサービスが提供できます。

・ 自分で手続きするより、迅速な完了が期待できます。

車の名義変更などにも対応してくれる行政書士もいます。

・預金の名義変更などにも対応してくれる行政書士もいます。

行政書士に依頼するデメリット

・司法書士の場合と同じく、料金がかかります(提携の司法書士と共同で行うためその分料金が高くなると思われがちですが、そうでない行政書士もいますのでご安心ください)。

まとめ

それぞれのメリット、デメリットを比較して、納得できれば、司法書士、行政書士に依頼されるといいのではないかと思います。

司法書士、行政書士で迷われているなら、それほど違いはいのでそこで比較するのではなく、サポート内容と費用、人柄、分かりやすさ、安心さなどで比較されてみてはいかがでしょうか。